非上場株式評価の論点

本書は、非上場株式の評価に関する実務的論点を、中級者以上の実務家向けに深く掘り下げた内容となっています。

第4章では評価上の誤解が多い項目の適切な対処法を提示し、第2章では70年にわたる評価通達改正の歴史を背景と共に丁寧に解説しています。

過去の申告経験を基にした分析と考察も含め、実務に役立つ一冊です。ぜひお手に取ってご覧ください。

非上場株式評価の論点表紙カバー

はじめに/目次
第1章 非上場株式の財産としての厄介さ~非上場株式の性格とその問題点〜 Ⅰ 会社の業績や資産の含み損益が株価に与える影響/Ⅱ 事業の性格上必要な所有資産の内容が株価に与える影響/Ⅲ 上場株式に比べて流動性が低く、基本的に換金が困難であること/Ⅳ 上場株式や土地などと比較して物納を行うことが極めて困難であること/Ⅴ 議決権の分散により、支配の維持やスムーズな事業承継が困難になる危険性

第2章 非上場株式の評価方法の改正の歴史~改正趣旨別の分析〜 Ⅰ 改正の歴史をその背景にある狙いや趣旨ごとに区分して通覧する試み/Ⅱ 周辺の法制度の改正・創設などに対応したもの/Ⅲ 社会情勢の変化に伴う会社実態の変容に対応したもの/Ⅳ 景気対策・経済対策の観点からの事業承継上の要請に対応したもの/Ⅴ 経済実態を無視した節税対策を封じ、これを無効化する趣旨により行われたもの

第3章 非上場株式所有者の相続対策において直面せざるを得ない問題点 Ⅰ 生前贈与を行う際の事前の株価予測の困難性/Ⅱ 2種以上の兼業会社における評価額制御の困難性/Ⅲ 役員所有の土地を会社が借り受けている場合に留意する必要のある論点/Ⅳ 土地保有・株式等保有特定会社制度による対策実行上の制限/Ⅴ 役員・会社間の長期性の債権・債務がある場合に留意する必要のある論点

第4章 非上場株式の評価上、必ず押さえておきたい論点・ 間違えやすい論点 Ⅰ 総論/Ⅱ 類似業種比準価額/Ⅲ 純資産価額

〔参考資料1〕財産評価基本通達178〜196 〔参考資料2〕日本標準産業分類の分類項目と類似業種比準価額計算上の業種目との対比表(平成29年分) 〔参考資料3〕特定非常災害発生日以後に相続等により取得した財産の評価について(法令解釈通達 平成29年4月12日 課評2-10外 最終改正:平成29年10月30日 課評2-55外)

 Information

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非上場株式評価の論点

〜税務上の疑義の分析と解決策へのアプローチ〜

田川 嘉朗(著)

版元:清文社
定価:3500円+税
半型:A5判376ページ
ISBN:978-4-433-72702-4
発行日:2022年10月20日

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